95歳でした。
2018年（平成30年）9月18日、祖母が95歳で旅立ちました。
海で旅立ちを見送る霞
祖父・祖母は本当の両親以上に「親」でした。
色々な所へ遊びにもいきましたし、海にもよく行ったのも覚えてます。
あのころ、子供のとき自分は身体が弱かったので病院へ行っていたのですが
そのときも祖母がよく面倒見ていただきました。そして良き理解者でした。
お菓子好きで、とても明るい。そんな祖母が大好きでした。
この後はここ15年くらいのお話です。
「週間少年ジャンプ」が当時火曜日発売だったので、毎週楽しみにしていました。
それを近くの店へ祖母が毎週買いに行っていたのですが、突然事故にあってしまい
病院へ搬送され、すごく心配したのですが病院へ行くと命には別状はないのでよかったのです。
最初はなんともないと思っていたのですが、ある日の朝、目が覚めると家に祖母の姿はなく
当時「どこいった！？」と家中大騒ぎで探し回ったのをよく覚えています。
かなり探し回った結果、歩いて1時間以上の親戚の家へ行ったそうです。
（祖母によると忘れ物を届けたとか・・・）
そのときは単なる「物忘れ」程度だったと思ったので何もしなかったのですが、
あるとき祖父・祖母が外へ遊びに行ったときに、突然祖父から「祖母がいなくなった」と聞き、
また家族総出で探しまわり見つけました。
何かあると両親も思ったのか、両親が祖母と病院へ行くと「アルツハイマー型認知症」だそうです。
これは加齢による「物忘れ」ではなく、日常生活に支障がでてしまう「物忘れ」です。
もう結構な年齢だったですから、しかたのないことなのですが、やはりつらかったです。
祖父は結構「頑固物」でしたので、この事実を受け入れられない感じでしたが時間がたつにつれ
慣れていった感じでした。そのとき、良くも悪くも祖母もまだ「言葉も話せて動けた」ものですから、
もうどこへも行かせない様に祖父が自分の部屋に鍵をつけて祖母を閉じ込めてしまってました。
私は「さすがにこれはかわいそうだ」と祖父にも両親にも行ったのですが、
祖父は「こうせないかんのや」の一点張り
両親は「全部祖母の世話は祖父が後始末してるから・・・」
という理由で祖父の行動をあまり気にしていなかったのでしょう。
しばらくすると祖父は「アレはダメ、これはダメ」と祖父の言葉もちょっとおかしくなってしまい
家にいる間は手がつけられないということになってしまいました。
（夕食はいつもは一緒だったんですが、このときは別々になってましたね）
ただそのことで私と祖父がよくケンカするときがあったのですが
祖母「もうやめときや」
と祖母が優しくなだめてくれたこともありました。
自分のことなのにね（笑）
そうするとこしばらく・・・祖母がもう「寝たきり」になってしまいまして、もう何もできなくなってしまい
家のことは（だいたいは祖母関係は）祖父がおおよそやるような感じでした。
すると祖母の背中に大きな「床ずれ」ができてしまい「骨」がもう外へ出ていたそうです。
これはもうだめだと思い、すぐに病院へ入院することに。さすがにここまでくると祖父の言い分は
聞いてられません。床ずれの治療が一応終わり退院してからは自宅と介護施設をいったりきたり。
まだ「自分の意識」があったのはよかったのかな。何か言うと笑ってくれていましたからね。
このとき祖父も通常の状態に戻ってたと思います。
しばらく自宅と介護施設を行き来してましたが、体調面や床ずれの関係で再び病院へ入院に。
食事もはじめは直接食べていたのですが、それももう出来ないということで流動食に切り替わりました。
喉に穴をあけてそこから入れるというものです。ただ身体に「穴」を開けるわけですから家族的にも
抵抗があったのではないかと。これは生きるためにはしかたのないことだと思います。
このときにはもうしゃべることもできませんでしたから、本人的にはどうだったんでしょう（笑）
月曜と木曜はお風呂があったので定期的に家族は顔を見せていました。
自分もたまにですが顔を出していました。
このときは祖母はもうすでに何もしゃべることができないので顔を触ったりとかして嫌がらせしてました。
（嫌がる仕草はしていました。自分は頬を触るくらいでしたが、弟はよくやってました）
そして今週火曜日、病院から連絡があり、本当に危ないからと病院へ・・・
2018年（平成30年）9月18日、祖母が静かに永眠いたしました。
95歳でした。
医者によると、お風呂あがった後にもう心臓が止まりかけていたとか・・・・。
亡くなった直後は祖父も両親も今後のことがあったので泣いてないのではないかと。
父「もういいよね？」
父が祖父に諭すと祖父は「うん」とはいいませんでしたが納得はしたようでした。
以前にもかなり危ないときはあったのですが、そのときは峠をこえたのでなんとか無事でした。
しかし、この時点でもうカウントダウンが始まっていたのかもしれません。
アルツハイマー型認知症というものがありましたが、他は何もなく健康に生きていたのでよかったと
頭では分かってます。ですが「別れ」はやはり寂しいもので、泣くまいとは思っていたのですが
家に帰り、いざ祖母の前に立つとたくさん泣いてしまいました。正直まだ少しふっきれていない私がいます。
９５歳といったらもう十分に「生きた」はずなのに。それだけ私が「おばあちゃん子」だったんでしょうね。
通夜・葬儀を終わり、遺体を燃やすときは今まで泣くことがなかった父が泣いていました。
正直、父が泣く姿を見るのは初めてではないだろうか。祖父も「車から降りない」って言っていたのに
やはり降りてきて、祖母の顔を最後に見ましたからね。家族全員で見送れたので、よかったのでは
ないでしょうか。
通夜・葬儀が終わってまだ1週間もたっていないので祖父の体調が心配です。
足が悪いのですが身体自体はまだ元気なので、できるだけ長生きしてほしいものです。
「おばあちゃん、今まで本当にありがとうございました。ゆっくりおやすみください。」
海で旅立ちを見送る霞
祖父・祖母は本当の両親以上に「親」でした。
色々な所へ遊びにもいきましたし、海にもよく行ったのも覚えてます。
あのころ、子供のとき自分は身体が弱かったので病院へ行っていたのですが
そのときも祖母がよく面倒見ていただきました。そして良き理解者でした。
お菓子好きで、とても明るい。そんな祖母が大好きでした。
この後はここ15年くらいのお話です。
「週間少年ジャンプ」が当時火曜日発売だったので、毎週楽しみにしていました。
それを近くの店へ祖母が毎週買いに行っていたのですが、突然事故にあってしまい
病院へ搬送され、すごく心配したのですが病院へ行くと命には別状はないのでよかったのです。
最初はなんともないと思っていたのですが、ある日の朝、目が覚めると家に祖母の姿はなく
当時「どこいった！？」と家中大騒ぎで探し回ったのをよく覚えています。
かなり探し回った結果、歩いて1時間以上の親戚の家へ行ったそうです。
（祖母によると忘れ物を届けたとか・・・）
そのときは単なる「物忘れ」程度だったと思ったので何もしなかったのですが、
あるとき祖父・祖母が外へ遊びに行ったときに、突然祖父から「祖母がいなくなった」と聞き、
また家族総出で探しまわり見つけました。
何かあると両親も思ったのか、両親が祖母と病院へ行くと「アルツハイマー型認知症」だそうです。
これは加齢による「物忘れ」ではなく、日常生活に支障がでてしまう「物忘れ」です。
もう結構な年齢だったですから、しかたのないことなのですが、やはりつらかったです。
祖父は結構「頑固物」でしたので、この事実を受け入れられない感じでしたが時間がたつにつれ
慣れていった感じでした。そのとき、良くも悪くも祖母もまだ「言葉も話せて動けた」ものですから、
もうどこへも行かせない様に祖父が自分の部屋に鍵をつけて祖母を閉じ込めてしまってました。
私は「さすがにこれはかわいそうだ」と祖父にも両親にも行ったのですが、
祖父は「こうせないかんのや」の一点張り
両親は「全部祖母の世話は祖父が後始末してるから・・・」
という理由で祖父の行動をあまり気にしていなかったのでしょう。
しばらくすると祖父は「アレはダメ、これはダメ」と祖父の言葉もちょっとおかしくなってしまい
家にいる間は手がつけられないということになってしまいました。
（夕食はいつもは一緒だったんですが、このときは別々になってましたね）
ただそのことで私と祖父がよくケンカするときがあったのですが
祖母「もうやめときや」
と祖母が優しくなだめてくれたこともありました。
自分のことなのにね（笑）
そうするとこしばらく・・・祖母がもう「寝たきり」になってしまいまして、もう何もできなくなってしまい
家のことは（だいたいは祖母関係は）祖父がおおよそやるような感じでした。
すると祖母の背中に大きな「床ずれ」ができてしまい「骨」がもう外へ出ていたそうです。
これはもうだめだと思い、すぐに病院へ入院することに。さすがにここまでくると祖父の言い分は
聞いてられません。床ずれの治療が一応終わり退院してからは自宅と介護施設をいったりきたり。
まだ「自分の意識」があったのはよかったのかな。何か言うと笑ってくれていましたからね。
このとき祖父も通常の状態に戻ってたと思います。
しばらく自宅と介護施設を行き来してましたが、体調面や床ずれの関係で再び病院へ入院に。
食事もはじめは直接食べていたのですが、それももう出来ないということで流動食に切り替わりました。
喉に穴をあけてそこから入れるというものです。ただ身体に「穴」を開けるわけですから家族的にも
抵抗があったのではないかと。これは生きるためにはしかたのないことだと思います。
このときにはもうしゃべることもできませんでしたから、本人的にはどうだったんでしょう（笑）
月曜と木曜はお風呂があったので定期的に家族は顔を見せていました。
自分もたまにですが顔を出していました。
このときは祖母はもうすでに何もしゃべることができないので顔を触ったりとかして嫌がらせしてました。
（嫌がる仕草はしていました。自分は頬を触るくらいでしたが、弟はよくやってました）
そして今週火曜日、病院から連絡があり、本当に危ないからと病院へ・・・
2018年（平成30年）9月18日、祖母が静かに永眠いたしました。
95歳でした。
医者によると、お風呂あがった後にもう心臓が止まりかけていたとか・・・・。
亡くなった直後は祖父も両親も今後のことがあったので泣いてないのではないかと。
父「もういいよね？」
父が祖父に諭すと祖父は「うん」とはいいませんでしたが納得はしたようでした。
以前にもかなり危ないときはあったのですが、そのときは峠をこえたのでなんとか無事でした。
しかし、この時点でもうカウントダウンが始まっていたのかもしれません。
アルツハイマー型認知症というものがありましたが、他は何もなく健康に生きていたのでよかったと
頭では分かってます。ですが「別れ」はやはり寂しいもので、泣くまいとは思っていたのですが
家に帰り、いざ祖母の前に立つとたくさん泣いてしまいました。正直まだ少しふっきれていない私がいます。
９５歳といったらもう十分に「生きた」はずなのに。それだけ私が「おばあちゃん子」だったんでしょうね。
通夜・葬儀を終わり、遺体を燃やすときは今まで泣くことがなかった父が泣いていました。
正直、父が泣く姿を見るのは初めてではないだろうか。祖父も「車から降りない」って言っていたのに
やはり降りてきて、祖母の顔を最後に見ましたからね。家族全員で見送れたので、よかったのでは
ないでしょうか。
通夜・葬儀が終わってまだ1週間もたっていないので祖父の体調が心配です。
足が悪いのですが身体自体はまだ元気なので、できるだけ長生きしてほしいものです。
「おばあちゃん、今まで本当にありがとうございました。ゆっくりおやすみください。」
2018年9月22日（土） 霞大好人間
